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予防歯科診療
プラークコントロール（細菌のコントロール）は、歯周病やむし歯など、口腔内の感染症を予防するだけではありません。最近の研究結果で口腔内の細菌が全身の疾患に影響することも明らかになってきました。
主な関連疾患は以下のとおりです。
・感染性心内膜炎、敗血症
・虚血性心疾患
・脳梗塞
・糖尿病
・誤嚥性肺炎
・早産
・バージャー病
たとえば、ご高齢の方に多い「誤嚥性肺炎」は、口腔内の細菌が肺に侵入することによって起こる病気です。当院では、細菌の動きをチェックできる「位相差顕微鏡」を用いて、口腔内の細菌を実際に確認していただき、適切な歯周病治療につなげています。
細菌、感染に関すること
口腔と全身の健康の関係について、最近では多くのことがわかってきました。口腔内細菌と内科疾患との関連性、咀嚼機能と老化や認知症の関連性などから、「口腔環境が高齢者の全身の健康と密接に関係している」ということが明らかになってきました。
主な関連疾患は以下のとおりです。
- 感染性心内膜炎、敗血症
- 虚血性心疾患
- 脳梗塞
- 糖尿病
- 誤嚥性肺炎
- 早産
- バージャー病
これらの疾患には口腔内細菌が関与していることが明らかになっています。このことから、「全身の疾患予防で大切な一つに口腔ケア」があります。
歯周病治療について
今現時点で、完全な歯周病治療の方法はありませんが、効果が見込めるものが3種あります。
骨移植
自分の骨か人工骨を溶けた歯槽骨部分に移植し補います。
GTR法
GTR法は、『Guided Tissue Regeneration technique』の略で、日本語では、『歯周組織再生誘導法』といいます。
骨の無くなった部分に、医療用の水分をはじく皮膜を設置して、骨を再生させようとする方法です。
エムドゲイン
エムドゲインは、『歯周組織再生誘導材料』と言われるもので、主な成分は幼少期に、歯を生やすために必要な働きをするたんぱく質の一種です。
広がった歯周ポケットの歯垢や歯石、歯周病菌に感染した歯質を、器具を使って除去した後、エムドゲインを歯の根っこに塗ることにより、歯の発生過程に似た環境を再現します。その結果、骨や歯肉繊維を再生させます。
当院は患者様1人1人の様態に合った歯周病治療を行います。
歯茎の腫れが気になる方、歯のぐらぐらが気になる方はお気軽にご相談ください。
プラークコントロールで歯周病予防
プラークのことを「食べかす」だと思っている方がいらっしゃいますが、実際は「細菌の集まり」です。古い歯垢（＝バイオフィルム）には悪玉菌が増え、細菌の温床となってしまいます。
口腔内の細菌を減らすためには、3ヶ月～4ヶ月に1回程度、歯垢のリセットをすることが肝心です。また、当院では「PMTC」を行っています。この処置は特別なことではなく、通常の歯周基本治療のひとつとして行っています。
歯石除去やプラークコントロール、徹底的なクリーニング、もちろん日頃のご自宅でのセルフケアも大切です。自宅でのセルフケアと歯科医院によるプロフェッショナルケアの両輪で、健康を保ちましょう！
一般歯科(むし歯治療、歯周病治療)
一般歯科では「むし歯治療」「歯周病治療」を行っております。放置してしまうと、歯を失うこともある怖い病気です。早期治療と繰り返さないための予防処置を行うことが大切です。
痛みの少ない、歯を残す努力を欠かしません
痛みが出そうな場合には麻酔を使用して、患者さまの負担を少しでも軽減させる治療を行っています。当院の治療方針は、「歯を最大限残す」ということです。少しでも痛みを感じたり、歯の詰め物が取れてしまったりした場合には、そのままにせず、どうぞご来院ください。
小児歯科
当院の小児歯科の考え
お子さまへの対応で当院が心がけていることは、「Tell（話して）」「Show（見せて）」「Do（やってみる）」ということです。お子さまでも大人の方でも、また障害をお持ちのお子さまであっても、説明し信頼を得ることを大切に考えています。また、嫌がるお子さまを抑制しての治療は極力行いません。保護者の方が付き添いの上で了承頂いた場合はOKです。
もちろん、治療に慣れてもらうまでに時間がかかることもあります。しかし、それもご納得いただいたうえで治療を行っていきます。
また、「お子さまが歯みがきを嫌がる」といったことでお困りの親御さまも、ぜひご相談ください。歯みがきは入浴で身体をきれいにするのと同様に、本来、気持ちの良いものであるべきです。お子さまが嫌がるのには、それなりの理由があります。当院では、プロ目線でお子さまが喜んで歯みがきをしてもらえるようなアドバイスも行っています。
原則、保護者の方が見ている前で診療致します。
小児歯科治療について
むし歯治療
お子さまのむし歯治療で大切なことは、できるだけ早期発見することです。子供の歯は、軟らかくむし歯がすぐに進行してしまいます。永久歯に黒いむし歯になりかけている箇所があると、痛み出すまでに何年もかかりますが、乳歯の場合は、数か月で神経までに達してしまいます。
ですからしっかり保護者の方がお子さまに正しい歯ブラシ方法を教えてあげて、むし歯がないかお口を見てあげましょう。
フッ素塗布
むし歯にならないようフッ素を歯に塗って虫歯を予防します。
シーラント治療
シーラントとは、むし歯の溝を薄いプラスチックで塞いで歯垢をたまらないようにするむし歯予防方法です。
奥歯の溝はどなたでも複雑な形をしているので、自力で磨ききれずむし歯になってしまうことが多々あります。
シーラントでむし歯の溝を塞ぐことにより、奥歯の溝のむし歯を防ぐことが可能です。
当院では、お子さまのむし歯予防にシーラントをお勧めしております。お子さまのむし歯予防をお考えの方は当院までお問い合わせください。
乳幼児期からの検診、歯のクリーニング
乳歯のむし歯の進行は早いです。また、お子さまはむし歯の痛みに気付きづらく、むし歯を発見したときにはすでに手遅れというケースもあります。
子供の歯は、一晩で神経が死んでしまいますのでしっかり歯医者さんで定期的にむし歯チェックをしましょう。
乳歯は生え変わるから、予防しなくてもと思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、むし歯菌はお口の中に居続けてしまいます。
クリーニングして、むし歯菌をため込まないようにしましょう。
食べ方、歯磨きの指導
糖分は、むし歯の大好物です。決まった時間外の間食癖は、むし歯のリスクを増大させてしまいます。
また、歯の生えはじめこそ、正しいブラッシングを身に付けるチャンスです。
正しい歯磨きが一番のむし歯予防です。お子さまのうちに、一生ものの歯磨き方法を身に付けましょう。
矯正歯科
当院の矯正歯科の治療について
当院では、お子さまの方でも成人の方でも、見た目の歯列だけでなく、「顎関節」の診断をします。これは、「かみ合わせがどういう顎位(顎の位置)か」ということを診るためです。歯列を美しくするだけが矯正治療ではありません。「しっかりと正しい位置で噛めているか」という部分にまで注目して、矯正治療を行っています。
小児矯正について
歯並びは、全身の健康や精神面にも影響を与えます。
歯並びは遺伝に左右されるものだとお考えの方もおられますが、乳歯の時にむし歯が多い、成長期にレトルト食品やジャンクフードばかりを食べるなど、生活環境に影響されているケースも少なくありません。欧米では、大半の親御さんがお子さんに矯正治療を受けさせています。きれいな歯並びが、社会的に大切なものになるだろうと考えており、小児矯正に積極的に取り組んでいるのです。
小児矯正を始めるタイミング
これまでの矯正治療は、永久歯が生えそろってから行うものだというイメージがありました。しかし、現在では必要であれば成長が止まってから行うのではなくて、成長を補うという考えで早期に治療を開始する場合もあります。それによって患者さまの負担が軽くなり、抜歯をせずに治療できる可能性が高くなるからです。
かみ合わせ外来
咬合により引き起こされていることは 咬合の治療でしか治せません。「偏頭痛」「肩こり」「腕のしびれ」などの症状が継続されていらっしゃる方は、かみ合わせを直すことで、これらの症状が改善される可能性が高いです。
下記の症状に思い当たる項目がある方は、一度ご来院ください。
- 朝起きたときに、頭痛あるいは肩こりがする
- 就寝時に、歯ぎしりあるいは噛みしめがある（またはそう言われる）
- 夕方になると（疲れてくると）偏頭痛がある
- 歯を噛みしめていることに気付くことがある
- 顎を開くときや閉じるときに、耳の前で音がする
- スムーズに口を開けることができない
- 歯の詰め物が取れたり、歯が欠けたりすることがある
- 歯をかみ合わせていくと、ずれる感じがする
治療費に関しては、保険内で対応できるものはその範囲内で行っております。保険内で対応が難しいものは、診断後にその旨をご説明しています。
入れ歯(義歯)
入れ歯の最終的なゴールは「外れない」「食べ物が噛めること」です。当院では、特に初めて入れ歯をつくる方へは細かくヒアリングを行います。
また、入れ歯は合うもの合わないものがあり、毎日のケアが大変、おいしくご飯を食べられないなど、ネガティブなイメージがある方が多いと思います。
しかし、インプラントやブリッジは残っている歯の状態や歯を支える骨の状態によっては、治療が受けられないことがあります。
そんな時、使用するのが入れ歯です。もちろん、丈夫な骨や歯を持っていても入れ歯を選択される方はいらっしゃいます。入れ歯は高齢な方だけではなく、老若男女どんな方でも使えます。
インプラント
インプラント治療とは
インプラントとは、人工歯を顎に埋め込む治療のことです。インプラントの最大のメリットは、ご自身の歯のように使用できることです。
- 義歯では噛みにくい方
- 部分入れ歯などの取り外しが面倒な方
上記のような方には、インプラント治療がおすすめです。当院では、こちらから選択肢のひとつとしてインプラント治療のご説明を行うことはあります。患者さまのニーズに合わせた治療を行っていきます。
ホワイトニング
歯を白く美しくさせる「ホワイトニング」の治療として、当院では「オフィスホワイトニング」を行っております。オフィスホワイトニングとは、専用のホワイトニング剤を歯に塗布し、専用のライトを照射することで歯を白くさせていく方法です。歯のくすみや黄ばみが気になり始めたら、ホワイトニングを受けることをお勧めします。
※ホワイトニング ￥30,000（税込）
歯を失ってしまった患者さまへ
当院では、虫歯も歯周病も、できるだけ歯を残せるように治していますが、それでもどうしても抜かなければならないことはあります。
また、中には既に歯が抜けてしまっているにもかかわらず、そのまま放置していらっしゃる方もいるかと思います。歯は1本抜けただけでも、隣の歯が倒れてきたり、かみ合わせていた歯が伸びてくるといったことが起き、歯並びが崩れてしまいます。また、食事をするときには歯が残っている方を使うことになりますので、噛む力で負担がかかり、他の歯を失うリスクまで高くなってしまいます。もし歯を失ってしまうことがありましたら、すぐに治療を受けるようにしてください。
歯を失ってしまったときの治療選択肢
歯を失ってしまった際は、「入れ歯」「ブリッジ」「インプラント」のいずれかの治療を受けて頂くことになります。
当院では、患者さまとしっかり話し合い、費用の面も含めたそれぞれのメリット・デメリットを丁寧に説明させて頂いた上で、最終的には患者さまのご希望でお選び頂くようにしています。歯を失ったときに納得のいく治療を受けたいとお考えの方は、ぜひご相談ください。
ブリッジ
ブリッジは、歯の欠損部の隣に残っている歯を支えにして、橋を渡すようにダミーの歯を取り付ける治療方法です。支えにする歯を削らなければならないのが一番のデメリットですが、以前その歯も治療を受けて被せ物をしている場合は、健康な歯を削る場合と比べてデメリットが大幅に軽減されます。歯が抜けた方は、当院までご相談ください。
メリット
・仕上がりがきれい
・違和感がほとんどない
・強い力でしっかりと噛むことができる
・治療期間が短い
・口腔外科手術の必要がない（支えとなる歯に問題がある場合は必要になることもあります）
デメリット
・支えになる歯を削らなければならない
・支えになる歯の負担が今までより増える
・治療後のメンテナンスに注意が必要
入れ歯(義歯)
『食べやすい』、『話しやすい』 そんな入れ歯が目標です。
入れ歯をつくる時には細かくヒアリングを行い出来るだけ使いやすい入れ歯ができるように心がけています。
異物感が強い、見た目（審美性）が気になる、食べ物の味が良く分からないなどと人それぞれ気になる事があると思います。
入れ歯（義歯）には いろいろなタイプがありますので 患者さまの要望に出来るだけ応えられるような入れ歯（義歯）について 治療内容、治療期間、費用についてご説明いたします。
どうぞご要望をお話しください。
メリット
・治療期間が短い
・他の歯を削る必要がない（必要により入れ歯を支える歯を削ることもあります）
・口腔外科手術の必要がない
デメリット
・自分の歯と比べると強い力で噛むことができない（タイプにより異なります。）
・違和感に慣れない場合もある
・食事の味が分かりにくい
・お口を開けたときに目立ってしまう場合がある
インプラント
インプラント治療とは
インプラントとは人工歯根（チタンでできた歯の根っこ）、もしくはそれを使用した治療法のことを指します。
歯を失ってしまったときに、歯を支えていた骨に人工歯根を埋め込み、その上に人工の歯を取り付けることで、擬似的に歯を再生させることができます。
メリット
・違和感がない
・強い力でしっかりと噛むことができる
・治療で取り付ける歯は自立する為、他の歯に負担をかけない
デメリット
・保険が適用されない
・口腔外科手術が必要
・治療期間が長い
見た目を綺麗にしたい方
金属を使わない審美性を考慮した被せ物や詰め物、歯の色が気になる方はホワイトニングで自然な笑顔を回復出来ます。
訪問診療
当院では、ご病気や、身体の事情で通院が困難な方のために、訪問診療を行っております。医院から半径16km圏内の居宅、また施設であれば伺います。
入れ歯の調整や口腔ケア、むせる等、飲み込みにくい方、さらに摂食嚥下に関することなども行うことができます。
ご希望される場合にはまずお電話でお問い合わせください。
